【Interview】デザイナー兼ブランド創設者のシェニアさんと対談 Part.2
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デザイナー兼創設者:シェニア(以下 X)
インタビュアー:アヤ(以下 A)
4. 何故「とうもろこし」を選んだのか
素材制作の裏側
A:インタビュー後半戦に入り、次のご質問です。
昨今「植物性レザー」というものが徐々に有名になってきていて、様々な種類の植物性の生地が生まれていますが、何故「とうもろこし」を選ばれたのですか?
X:いい質問ですね。
まず1つ目の理由が、中国ではとうもろこしは成長が早く、量がたくさん獲れるからです。
2つ目の理由が、これはあまり公表しておらず、ヴィーガンの立場のエゴも少し入っているかもしれませんが、とうもろこしのほとんどは家畜の飼料として使われることが多いので、人々に「とうもろこしは飼料だけじゃなくて、こういう使い方もあるんだよ」ということを伝えたいという意図もあります。
A:なるほど、そういう隠れたメッセージがあったのですね!
ちなみに、とうもろこしは農家さんから余分なものをいただいているのですか?
X:私たちはとうもろこし工場からいただいているんです。
中国は本当に様々な分野でとうもろこしを使っているので、工場がたくさんあります。
とうもろこしの芯の部分は大体捨てられてしまうので、私たちは芯を回収して再利用しています。
A:とうもろこしの廃棄される部分を使っているんですね。
そのとうもろこしからできた素材が「YUMI®レザー」としてUSDA認証を取得されたのですね。
X:そうです。
A:認証を取得できるくらいの素材だと、完成までの道のりが大変そうです笑
X:やっぱりそうですね笑
素材自体もですが、少し前まで黒色を作るのがすごく難しくて、トライアンドエラーを繰り返していました…
A:黒色ですか!確かに昔のコレクションの商品で定番カラーの黒はないですね!
X:そうなんですよ、黒色なんて一番人気のカラーなのに笑
4〜5回サンプルを作ったんですが、気候のせいで毎回質感が変化してしまって安定しなかったんです。何故か黒色だけ、湿度にすごく左右されたんですよね。
A:繊細なお菓子作りみたいなことが、生地の制作でも起こるんですね…
X:納得のいく質感・色・柔らかさを生み出すまで2ヶ月はかかりました…
例えば、とうもろこしを多く配合しすぎると水分を含みやすくなって生地が安定しないんです。
A:化学ですね…勝手に色んな質感の素材を作るのが難しいのかと思っていました。ツヤっとした質感のものだけじゃなくて、スエード調の素材の商品もあったりするじゃないですか。
X:あぁ実はそれは簡単なんです。始めに一度全て同じように作って、最後に表面を加工するだけなので。難しいのは内側なんですよ…泣
5. シェニアさんおすすめのバッグ
A:苦労が伝わってきます笑
でもいつも店頭でお客様に、「実はこれとうもろこしからできているんですよ」とお伝えすると驚かれるので、裏側の苦労をお聞きできてよかったです。
そろそろインタビューも終盤なのですが…ズバリ、O.N.Eのバッグの中でシェニアさんの一番のお気に入りはどれですか!
X:ええ!一番ですか!笑
全てお気に入りではあるんですが…今はスエードのバッグを一番気に入って使っています!冬だからというのもありますが笑
A:あれ可愛いですよね。Suede Miroなんてすぐに売り切れちゃいました。
X:本当ですか!それは嬉しい。
A:お客様におすすめするとなると、どのアイテムをおすすめしますか?
絞るのは難しいとは思いますが笑
X:うわあ、これはまた難しいですね笑 BO Corn Leather Shopperでしょうか。
やっぱり、荷物がたくさん入って尚且つスタイリッシュなデザインというのが、色んなコーディネートにも合いますし、日常使いしやすいんじゃないかなと思っています。
あとはThe Miro Corn Leather Bagです。個人的にはエレガントと可愛さの二面性をかね揃えていて、日本人はエレガントでキュートなのでとてもマッチすると思います!
6. これからの在り方
A:日本人としてなんだか嬉しいです笑笑
最後に、O.N.Eはこれからの世界でどう在りたいですか?
X:そうですね…まずは生き残りたいですね笑
どんどん厳しくなっているこの経済状況でブランドを存続させることが最優先です。
A:間違い無いですね…
X:次に、やっぱりもっとたくさんのコレクションを作って選択肢を広げることで、ヴィーガンファッションをもっと身近なものにしたいです。お話ししたように、O.N.Eはバッグではなく小物類から始まったので、小物類やアクセサリーなども作れたらいいなと思っています。
そして、素材をお客様に伝えて驚いて欲しいです笑 ただお店に来て素材に驚くだけでも笑
A:素敵ですね!
別に動物性レザーが良くないという話をしているのではなく、ただ、他にも選択肢がもっとあったらいいですよね。
X:本当に。まずはこの市場で生き残ることですね!笑
A:日本市場でも伸ばせるよう頑張ります!
そして、本当に最後に!日本のお客様へのメッセージをお願いいたします!
X:まずは、O.N.Eをいつもチェックしてくださってありがとうございます!
マカオや台湾人からしたら、日本人は常に高いクオリティやデザインに触れていて、目が肥えているイメージがあるので、そんな方々に私たちのブランドを選んでいただけて本当に嬉しいです!
A:本日は本当にありがとうございました!!
X:ありがとうございました!!